まず、担当している病棟の患者は自分の患者だという意識を持ちましょう!
そうすると患者が何に困っているのか、医師含む医療者が何を望んでいるのか分かってきますし、自分からも積極的に情報収集に向かうようになります。
あとはカンファレンスや医療者からの相談に一つ一つ対応していくことでチーム医療の一員となっているでしょう。
病棟薬剤師の仕事
- 持参薬鑑別
- 病棟配置薬管理
- 薬効、副作用確認
- 処方支援
- 積極的な薬剤追加、変更提案
- 処方変更への迅速な対応
- 他の医療スタッフからの相談応需
- 配合変化、相互作用確認
- ポリファーマシー
- カンファレンス参加
- 退院後の調剤薬局への情報提供
- 急変患者への対応
- etc.
そもそも薬剤師が処方提案?
薬剤師も薬剤の処方提案や変更を医師に提案しています!
薬剤の専門家である薬剤師が積極的に薬物療法に参加することが求められています。
どんなことを提案してる?
薬が関わること全てが対象になりますが一部を紹介します。
- 配合変化のため服用タイミングの変更→ニューキノロン系と酸化マグネシウム
- 腎機能に応じた投与量への変更→抗菌薬を中心にほぼ毎日(相談含む)
- 点滴投与速度変更→脂肪乳剤など
- TDM設計→バンコマイシンなど
- 疼痛コントロールのため鎮痛剤追加、投与量変更、中止→術後にルーチンで処方されたアセトアミノフェンを頓用に。頻回。
- ガイドラインに応じた薬剤変更→心筋梗塞患者へのスタチン、β遮断薬、ACEi追加など。頻回。
- 病態に応じた薬剤変更→ここが病棟薬剤師の醍醐味と思っていますので後述します。
- 手術前薬剤変更→抗凝固薬休薬、ステロイド内服患者へのステロイドカバー
- 急変患者への薬物提案→ERだけでなく病棟でも急変患者に遭遇します。そのときに何もできないのは悔しいため最低限は学びましょう。
- etc.
本当に尽きることがないです。あれもこれもなんでも提案している感じです。
病態に応じた薬剤提案
これが本当に魅力的!病棟にいて患者と関わっているからこそ、その機会も増えてきます!
介入例として
- 夜間不眠患者への眠剤提案→不眠の原因や推奨薬、用量など
- 血糖コントロール
- 電解質補正
- 感染患者の感染源推測、各種検査や培養提案と抗菌薬提案
- 利尿剤内服患者の脱水所見→利尿剤減量
- 心不全患者への利尿剤追加
- 不整脈出現患者への抗不整脈薬提案
- β遮断薬内服患者の徐脈→減量提案
- 敗血症患者への昇圧剤提案
- ウェルニッケ脳症疑い患者への各種採血提案とビタミンB1提案
つい循環器関係が多くなりましたね(^_^;)
まとめ
大なり小なり毎日多くの処方提案をしています。
病院や医師によってどれだけ採用してくれるかは異なるでしょうが
一番大切なことは
提案しっぱなしにしないこと‼️
必ず自分が起こしたアクションに対する評価は全力で行いましょう。
そのためには、バイタルサインやフィジカルアセスメント、画像でのフォローや医師、看護師、他チームスタッフと連携しての評価が大切となります。
これからのチーム医療に薬剤師の活躍は不可欠です。
しかし、権利と責任は表裏一体。
自らの研鑽を怠らずよりよい医療を提案できるように心がけましょう!
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