昔と違い、現在は転職が活発に行われています。
それは薬剤師でも同じ。
新卒で入社した病院、調剤薬局などに定年まで勤める人の割合は多くありません。
ただでさえ薬剤師は以前から転職が多い職種であったため転職したことのある薬剤師は多いです。
転職の理由
- 年収など待遇面
- 人間関係
- 環境の変化

年収など待遇面
やはり一番多い転職理由は年収を上げたいという気持ち。
回りの薬剤師に比べて待遇が良くないのでは?と思えば日々の業務も苦痛になりますよね。
少しでも高く自分を評価してくれる会社への転職を希望することは自然なことだと思います。
また、人間関係のストレスも非常に多いです。
病院の薬剤部であれ、調剤薬局であれ比較的狭い空間、対人関係で過ごすことが多いです。
特に調剤薬局など限られた人としか交流できない場所では苦手な人がいると逃げ場がなくてきついですよね。
また、結婚など環境の変化に応じて転職する人も多いです。
薬剤師の場合、結婚や子育てを機により良い環境に引っ越しても職探しは他の職種に比べて簡単に見つかりやすいですしね。
ずっとこの会社に勤めると思っていても人生何があるかわかりません。
いきなり予想外の決断を迫られることもあります。
退職を伝えるタイミング
「もう辞めたい!」と思ってもその日のうちに退職してしまうのは余程のことがない限りそれは難しいしオススメできません。
就業規則を確認
まず一番最初に就業規則を確認しましょう。
退職届けを提出する期限として一般的には1ヶ月前までであることが多いのですが、会社によっては3ヶ月までに伝えるように明記されていることもあるため注意が必要です。
円滑な引き継ぎ
自分が辞めることで、今まで自分が担当していた業務が他の人に引き継がれます。
円滑な引き継ぎが円満退社には必須です。
どれだけ期間が必要かは、あなたの業務内容にもよりますが必要事項をまとめたり、後輩の教育も含まれることがあります。
後輩の教育には特に時間を要し、最低ラインに持っていくだけでも数ヵ月はかかります。
人材確保
社内だけでは賄えず人手不足になる際には
代わりの人材確保にも時間を要します。
求人案内から面接、採用には時間がかかります。
タイミング的になかなか求人が集まらないこともあるためなるべく早いほうが会社的にもありがたいです。
いつ伝えるか
結論から言うと
退職の意向が固まったらなるべく早く
です。
本当にその方がありがたい。
正直、
薬剤師の業務内容や人材確保を考慮すると1ヶ月前では遅い印象があります。
可能なら最低でも3ヶ月前までには伝えると良いでしょう。
お互いに準備ができ、執拗な引き留めも予防することができます。
しかし、余程の人手不足やブラック企業では1年以上前に伝えることが習慣化しているところもあるのでご注意ください。
大抵そういう会社はかなりの負担をスタッフに強いていることが多いので自分を犠牲にしてまでそんなに待つ必要はないと思います。
ただし、薬剤師業界は狭いので、やはりなるべく円満に退職をした方が後々まで禍根をのこしにくいです。
退職意向を伝える時期としては3ヵ月の猶予があれば一般的には充分とみなせるでしょう。
注意点1
ここでは一般的な退職意向を伝える時期を説明しましたが、
家庭の事情で急な退社になったりや精神的に追い詰められていたりする場合にはこの限りではないため、上司や社労士などに相談してみてください。
注意点2
また、感情に任せてその場の勢いで退職するとは言わずに、あくまで計画的に退職、転職することがオススメです。
退職届けを出したけど就職活動で思った求人がなかなかないこともあります。
ゆっくり準備して時期やタイミングを見計らいましょう。
転職活動をするのは退職の意向を伝えてなくてもできます。
もし今自分が転職したらどんな求人があって年収はどれくらいだろう?と
まずは自分の市場価値を把握しておくことが大切です。

リサーチ結果では今の方がマシだなとおもうかもしれません。
忙しい日々の間に自分でリサーチや面接の日程調整は大変なため転職エージェントに依頼することをオススメします。
転職エージェントは紹介した企業に就職がきまれば年収に応じた報酬をもらうシステムなので薬剤師は完全に無料で利用できます。
実際に私も転職を考えたとき、まず登録してあとはエージェントにほぼお任せしていました。
いくつか内定をもらった段階で退職の意向を伝えました。
退職届を提出
ちなみに退職を伝えるだけでは正式な退職とはみなされないのできちんと退職届けを提出しましょう。
会社によっては退職の意向を伝えたら会社規定の退職届けを渡されることもあります。
まとめ
退職を決めてもいつ伝えればいいか迷うこともあると思いますが、
なるべく早く
がベストです。
最低でも社内規程に則った時期に。
可能であれば3ヶ月以上前には伝えることをお勧めします。
しかし、勢いに任せて退職の意向を伝えるのではなく十分に準備してからタイミングを見計らうことも大切です。
まずは薬剤師を取り巻く環境、自分が転職したら待遇はどうなるかをチェックしましょう。

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