QT延長は見逃されやすい⁉️薬剤師こそ副作用モニタリングに活用しよう!

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QT延長とは

QT間隔は心室の収縮時間を示します。

QT延長は心室筋の活動電位持続時間延長を意味します。

男女ともQTcが500 msec以上のときは多多形心室頻拍(TdP)のリスクが高くなるため、異常QT延長と判断されます。

二次性QT延長は女性に多いのが特徴です。

もちろん男性もいますが。この前遭遇したのは若い男性でした。

意外とQTみてない?

薬剤の副作用でQT延長を引き起こすこともあり、薬剤師にとってQT延長の確認は身近に感じやすいかもしれません。

しかし、病棟で仕事をしていると看護師からQTの言葉を聞くことが滅多にありません。

私の周りだけでしょうか?

AFです!

PSVTです!

PVCです!

VTです!

なんてモニター見て心電図の波形を見極めている心血管センターの看護師でさえ一握りしかQTに意識を配っている看護師はいないんです。

看護師の多くは形で波形を覚えていることが多いよう。

病棟でも多い心房細動確認のためにP波の有無などは見ているのですがそれ以外には意識を向けないことも多いように感じます。

何の波形か、VTなど緊急を要するかなどで心電図のチェックポイントが異なっているようです。

QT間隔に意識を向けることができるのは医師や薬剤師など限られた職種だけかもしれません。

QT間隔は見ないとダメ?

薬剤師たるものQTを疎かにしてはいけません。

薬剤が原因でQT延長を引き起こすことも多いです。

抗不整脈薬の副作用モニタリングはもちろんのこと、抗菌薬など多くの薬剤にQT延長のリスクが潜んでいます。

2020年改訂版 不整脈薬物治療ガイドラインより抜粋

抗不整脈薬だけでなく意外な薬剤でもQT延長リスクがあることがわかるとおもいます。

QT延長は重篤な致死的不整脈を誘発するリスクとなるため必ずチェックするようべきです。

他の職種が注意しないかもしれないなら尚更、薬剤師に課される責任は大きいですね。

QT延長とカリウムチャネル

カリウムチャネルはここに示す以外も多くの種類が知られていますが、

QT延長には主に再分極に関わる遅延整流Kチャネルの抑制が関与していると考えられています。

QT延長時は、このKチャネルの働きを活性化させるように治療します。

それがKやMg補充だったりします。

こう考えると、QT延長の時に何でK製剤やMg製剤を投与することが多いか分かりやすいですよね。

QT間隔をチェックしよう!

心電図の細かい波形が読めなくてもQT間隔は測定できます。

今日からでもチェックする習慣を身に付けましょう。

とはいえ毎回計算するのは面倒なので簡単な鑑別方法として、

R波とR波の真ん中をT波が越えていたらQT延長と大雑把にですが考えることができます。

私は病棟のずらーっと並んだモニター心電図をばーっとみて、T波が真ん中を越えていないか、越えているもしくは真ん中近くの場合に正確なQT間隔を計算もしくはQT延長対応するようにしています。

入院中の心電図やモニター心電図が装着されている人はこまめにQT間隔をチェックしましょう。

(ちなみに一般にいう心電図は12誘導心電図といって12方向から電位を見ています。簡易なモニター心電図は1方向だけなので機能にも制限あります。)

調剤薬局であっても今流行りのアップルウォッチなんかで心電図を測定している患者も出てくるはずです。

アップルウォッチは私の調べる限り不整脈は検出するけどQT延長を自動診断はできないよう。

もちろん精度に課題はあるでしょうがQT延長のモニタリングとして活用することはできそうだなと注目しています。

是非、有効活用してみるのはいかがでしょうか。

まとめ

薬剤師にとってQT延長は無視することができない副作用です。

副作用モニタリングの一つとしてQT間隔を確認するようにしましょう。

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