【病院薬剤師の夜勤・当直】仕事内容やメリット、デメリット

仕事と現実

病院によっては薬剤師が夜勤や当直をしていることがあります。

でも、

薬剤師の夜勤・当直業務って何するの?ってわからないことも多いですよね。

今回は私の体験を踏まえて薬剤師の夜勤・当直業務やメリット、デメリットについてお話しさせていただきます。

夜勤と当直の違い

共に夜に勤務することは共通していますが、勤務時間や業務内容、賃金、休憩の認識に違いがあります。

両者が混同されて呼ばれることもあるのですが厳密には異なります。

夜勤とは

夕方出勤し翌朝まで日勤と同様の業務をこなします。

この勤務時間は法定労働時間にカウントされ、日勤と同様に通常は仕事をして間に休憩が定められています(労働時間によって1時間程度)。

この休憩時間を仮眠に当てることが多いです。

また、労働基準法で深夜(22時~5時)の労働は25%割増の賃金となることが定められています。

当直とは

病院に泊まり込む宿直です。

ずっと働くわけではなく、基本は休みで仕事がくればそれに対応することになります。

必要最低限だけですね。

仕事が来なければ食事や仮眠を取って過ごします。

そのため夜勤と異なり、当直中の勤務時間は法定労働時間に含まれません。

多くの病院では、

日勤帯をフルタイムで働いた後、休憩無しに当直に突入して翌朝(勤務先によっては昼)まで働きます。

そして、当直手当てが支給されます。

忙しさは急性期病院か、夜間当番の病院か、感染症の流行期かなどでも変わります。

当直は何するの?

夜勤は日勤業務と同様の内容でしたが当直業務は何をするのか見ていきましょう。

病院にもよりますが

  • 入院患者の調剤、監査、疑義照会、病棟への払い出し
  • 外来患者の調剤、監査、疑義照会、服薬指導、吸入指導
  • 医師からの薬の相談(どの薬がいいかな?)
  • DI業務
  • 緊急時薬剤調達
  • 急変、急患患者への対応

あれ?

日勤と一緒?

と思いますよね。

大抵は日勤と同じ内容です。

当直独自の業務はあまりないです。

違いは

入院患者への薬の調剤などは昼間と同じ。

外来は院外処方→院内処方に切り替わるのでこれが結構大変です。

インフルエンザの時期なんてイナビル待ちの列が出来てるけど一人一人その場で吸ってもらっていたので、すぐにはまわらない。

そんな中、病棟から

○○さんの薬まだなの!

なんて急かされたりして、外来と病棟の板挟みに。

穏やかな日は良いのですが重なるときは本当にてんてこ舞いです。

また、医師からの相談にも対応します。

抗菌薬の選択や投与量、中毒の対処法、抗不整脈薬選択など内容はさまざまです。

病棟看護師からの電話もあります。

配合変化はよくある問い合わせです。

夜勤・当直のメリット

高収入

夜勤

深夜割増で25%の時間給アップ

当直

当直手当ての支給

当直手当てには1日平均賃金の1/3を下回らないことが定められています。

10,000円弱の支給が多いようです。

ちなみに私が以前いた病院は当直手当て8,000円でした。

このように、夜勤や当直は増えれば増えるほど大きな収入アップのチャンスとなります。

経験、スキルアップ

薬に関すること全てへの対応が求められるため一気にスキルアップするチャンスです。

普段はなかなか携わらない業務に触れることもできます。

普段は先輩が対応してくれた、先輩に相談していた内容も全て1人で解決しなくてはならないため調べる力と判断力が身に付きます。

そしてわからなければ勉強するようになるため薬剤師としてのスキルが上がらないはずありません。

調剤、服薬指導、問い合わせなどすべて1人で対応するため優先順位の付け方を身に付けることができます。

過去の問い合わせ内容や解決策、オススメの本などを聞いておくと参考になります。

当直帯の自由時間

夜勤は別ですが、当直であれば基本的には自由に時間を使えます。

本を読んだり携帯ゲームだってできます。

家に帰るとなかなか勉強できないけど当直中は他にすることがないから勉強だってはかどります。

夜勤・当直明けの休み

大抵は翌朝までの勤務で終わり、その日は休みとなります。

銀行や役所に行くこともできます。

当直でよく眠れた日はご褒美のお休みと同じ。

買い物や映画鑑賞など自由に時間を使えます。

デメリット

生活リズムが乱れる

夜勤や当直をすると生活リズムが乱れます。

生活リズムの乱れは体力、精神にも影響を与えますし健康を損ねることもあります。

当直中は基本的に休みとなりますが夜中でも関係なく仕事が舞い込んで来ることがあるため1時間おきに起こされることもあります。

体力的問題

特に当直ですが、日勤から引き継いてそのまま当直業務に移行するため体力的にきついです。

年を取るごとに年々きつくのしかかります。

精神的問題

薬に関する問い合わせにすべて1人で対応するため責任や重圧に押し潰されそうなときもあります。

他に相談する相手がいないというのは相当なプレッシャーになります。

はじめての急変時の薬剤相談が夜勤・当直中に突然訪れることもあります。

はじめてなら日勤でも不安なのに誰にも相談できず自らの判断となるため神経がすり減ります。

まとめ

夜勤・当直の特徴やメリット、デメリットについて解説させていただきました。

夜勤・当直は自分で解決しなくてはならないことが多く責任が大きいですが

しっかり向き合えばそのぶん薬剤師としてのスキルは一気にレベルアップします。

手っ取り早く収入を上げることもできます。

  • 年収をあげたい
  • 経験をどんどん積みたい
  • 体力自慢

このような薬剤師は夜勤・当直に向いていると思います。

ライフスタイルによって向き不向きもあると思います。

就職、転職する際は夜勤・当直の有無や条件をよく確認しておきましょう。

実は近々、当直を始める予定とかもあったりします。

当直するつもりがないなら控えた方がよいでしょうし

むしろ当直したかった、ラッキーと考える方もいるかもしれません。

それぞれ自分にあった就職先を見つけましょう。

その際に転職サイトの活用は有用です。

そもそも求人が非公開な場合もありますし、

自分ではなかなか聞けない手当てのことも聞けたり時には交渉をしてくれます。

面接の前に情報を入手できると希望と合わないときは無駄な面接をしなくてよくなります。

希望を伝えるだけで膨大な求人情報の中からオススメをピックアップしてくれ、その詳細を教えてくれるため使わないのはもったいないと思います。

転職エージェント使ってない?薬剤師転職に必須です!

自分も活用しているオススメの転職サイトを載せておくので参考にしてください。

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