退院時薬剤情報連携加算

退院時薬剤連携加算とは

新規に開設された加算。

退院時に病院から調剤薬局に薬剤情報を提供することで加算されます。

患者や家族の同意と薬剤変更や中止の理由を文書にして提供するなど条件があります。

加算の背景

入院前後で薬が変わっていると適切な薬剤指導のためにも調剤薬局はその背景を知りたいもの。

場合によっては副作用で入院したのかもしれないし適切な医療提供に調剤薬局も薬剤情報を把握することは不可欠です。

でも患者は十分に背景を説明できないことが多いのが事実。

そこで役に立つのが病院との連携です。

加算の前から一部の病院は、かかりつけ薬局や転院先に薬レポートを作成して報告などもしていましたが、私の勤務先も含め重要性は分かっていたけどできていないことが多かった。

でも非常に大切ということで加算したら頑張るでしょってことです。

それでも手間はかかるため、テンプレートを作成し、退院時の薬剤は薬情添付などにすると時間を書けなくて済みます。

繰り返されるシベノール中毒

医療機関間の情報共有の大切さを実感した実例があります。

かかりつけ医からシベノール常用量もらって飲んでいる高齢のおばあちゃん。

多形心室頻拍で近くの救急病院に搬送され、シベノール中毒の診断。

もちろんシベノール中止して退院。

しかし半年後、今度は当院に動機と気分不良で入院。

またしてもシベノール中毒‼️

しかも前と同じ常用量…

そのかかりつけ医は半年前の救急病院からの情報を読まなかったのかな。

こういうことは良くあります。

副作用のため中止、減量したり薬剤調整した薬剤が再入院のときに前回入院前と全く同じで戻ってくる。

あの努力は何だったんだと悲しくなります。

仮に病院が読んでくれなくてもかかりつけ薬局がストッパーになってくれるかもしれない。

調剤薬局への薬剤情報提供は無用な副作用防止に役立つはずです。

まとめ

新たに開設された退院時薬剤情報連携加算は医療機関間の情報共有に有用。

病院で薬が変更になった経緯を把握することで調剤薬局における薬剤指導、薬剤管理に役立ち患者に還元される。

無用な副作用を繰り返されないために薬剤師で協力しましょう。

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