薬剤師が余る時代到来⁉️
第8回薬剤師の養成及び質的向上等に関する検討会の中で衝撃の需要統計が報告されました。
令和27年には
薬剤師は需要に比べて最大12万6千人が供給過多になるという結果が‼️
少なく見積もっても2万4千人が過剰になるというのです。
薬剤師の業務拡充以上に供給される薬剤師たち。
しかも、地域により需要と供給のバランスは異なり、
東京、愛知、沖縄などでは薬剤師の需要が順調に増える一方、その他地方では需要がほとんど増えずに供給だけされるということが予想されています。
データの算出では
需要面において、病棟業務やタスクシフト、在宅など対人業務拡大による変動要因の考慮有無
供給面において、薬剤師が毎年一定数増加するとするか、減少を考慮するか
これにより算出されるデータは異なるのが先の過剰人数の違いになるのですが、
そう!
どんな想定をしても結局薬剤師は余るんです!
しかもこれから出てくる薬剤師は、国が求めることを教育の場で教え込まれている人材達ばかり!
さあ、私たちに生き残る道はあるのか!
そこで重要なのが
国が何を薬剤師に求めているか
これを理解しているかどうかが鍵になります!
対人業務の拡大
今後さらに対人業務の拡大が見込まれています。
これは国の方針からも明らかです。
実際に中医協でも調剤報酬見直しの動きが活発になっています。
服薬指導の充実化や在宅医療、チーム医療、地域に根付いた会議への参加など。
病院にしろ調剤薬局にしろ対人業務の割合が増えてきます。
今までの調剤だけしていれば良い時代は終わりを迎えます。
コミュニケーションスキル
患者への服薬指導や対応に必要です。
そして社外や他職種との交流も盛んになるため最低限のコミュニケーションスキルがないと生き残ることが難しくなります。
社外から薬剤師への評価はそのまま薬局への評価に直結します。
雇用者、経営者側もなるべく円滑に行える薬剤師を希望します。
チーム、地域で患者をサポートするために身に付けておくべきスキルです。
患者の病態理解
より深く詳しい薬物療法を実践しようとしたら病気について知ること、今どんな状態(病態)なのかを把握する必要があります。
何の薬かわかっていてもその病気について知識がないと雰囲気だけで浅い服薬指導をしてしまいます。
そして病態把握力がないと薬の効果や副作用に気づけません。
患者をみる力を養う必要があります。
病気や薬の知識に加えて、バイタルサインやフィジカルアセスメントを最低限使いこなせるようになる必要があります。
調剤薬局(ドラッグストア)
OTC販売など健康サポート機能の充実
今後、日本もセルフメディケーションに舵をきっていくと考えられます。
なんでも病院に行くのではなく、軽い症状であればOTCで対応するようになります。
薬剤師はそこで病態を把握しアレルギーや禁忌の確認をして広く深い知識で薬の選択や副作用を伝えます。
必要以上にOTCで粘るのではなく、受診の目安を伝えます。
やはり、コミュニケーションスキルと病気や病態把握力は必要となります。
地域連携薬局
地域連携薬局から見えることは在宅医療、地域包括ケアへの参画、医療機関・薬局間の連携が必須となることです。
その場限り患者をみるのではなく、継続して地域全体で患者をみることが求められてきます。
専門医療機関連携薬局
専門医療機関連携薬局から見えることは薬剤師個人の質向上。
特に現時点では癌領域における役割で認定の有無が決まっていますが、今後は心不全など多領域への拡大も予想されます。
調剤薬局においては対人業務と個人研鑽、その時々に求められる資格の取得が生き残りに必須となります。
病院
チーム医療の推進、タスクシフトやタスクシェア
- 手術室における薬剤の払い出し、手術後残薬回収、薬剤の調整等、薬剤の管理に関する業務
- プロトコルに沿って処方された薬剤の変更
- 薬剤の効果、副作用のモニタリングと服用状況の確認を踏まえた服薬指導、処方提案、処方支援
また、入退院時における薬局等、関連機関との連携。
これらが今後ますます求められるようになります。
個人では難しい病院内のタスクシフトについてはどのようなプロトコルが求められるか、病院内で薬剤師が活躍できる求められる業務に常にアンテナを張ること。
個人としては
手術室での活躍を見据えて、周術期管理チーム薬剤師認定制度も検討してみてはいかがでしょうか。
また、抗菌化学療法や癌領域など認定、専門薬剤師は必要とされます。
是非それらの資格取得も自信のスキルアップのため、生き残りのために検討してみてください。
まとめ
薬剤師が将来的に過剰となるのはほぼ確定。
その中で自分の市場価値を高める必要がある。
対人業務、個人のスキルアップは必須です。
コメント