薬剤師に必須のスキル!フィジカルアセスメントを使いこなそう

フィジカルアセスメントとは

患者の訴えを聞いて

触診、聴診、触診、打診などをおこなって

身体的情報を収集し評価するために用います

2010年に厚生労働医政局長より

「医療スタッフの協同、連携によるチーム医療の推進について」

が通知されたこともあり

薬物投与中の患者状態を的確に把握するための手段のひとつという位置付けです

薬物治療の効果判定や副作用の発見にフィジカルアセスメントは欠かせないツールとなっています

皆さんはフィジカルアセスメント使っていますか?

フィジカルアセスメントの使い方(問診)

  • 問診
  • バイタルサイン
  • 視診
  • 触診
  • 聴診
  • 打診

まずは基礎的な問診ですね。

どこが痛いのか、いつからなのかなど患者の訴えを確認します。

なるべくオープン・クエスチョンで多くの情報を得るようにしましょう

全然関係ないと思ってた話題から思わぬ情報が得られることもあります。

その上で気になった点、確認したいことを聞いていきましょう

多くの情報は問診に隠れています

しかし、そこで先入観をもって以後のチェックを行わないようにしましょう

見えるはずのサインを見落としてしまうかもしれません

フィジカルアセスメントの使い方(バイタルサイン)

血圧、脈拍、体温、呼吸回数、尿量などを確認します。

血圧:

収縮期血圧、拡張期血圧、平均血圧((収縮期血圧-拡張期血圧)÷3+拡張期血圧)

普段の血圧や一般的な血圧からの乖離をチェック

心不全や大動脈解離、脳出血など背景も考慮します。

大動脈解離の患者の収縮期血圧が150であれば降圧剤の増量を検討しますし、降圧剤が効きすぎて70台とかなら普段の値も参考に減量を提案します。

脈拍:

正当な脈拍数かのチェック

発熱患者では脈拍数は増えるはずですが本当にそれが発熱だけによるものなのか

不整脈は隠れていないか

不整脈の時は心電図も読めるようになろう

(参考)

体温が1℃上がるごとに8-10回/分上昇。

38℃以上では体温(℃)×18-590が目安

体温:

熱が出てないからと安心はできません。熱を出す血からが残っていないからかもしれません。

SIRS(全身性炎症反応症候群)の診断基準は38℃以上もしくは36℃以下となっていることからも低ければ良いというわけではありません。

あと冬場の低体温などもよく経験します

呼吸回数:

きちんとみてますか?絶対に欠かせません。

成人での正常な呼吸回数は12-20回/分と言われています。

敗血症の簡易基準(qSOFAスコア)では22回/分以上が目安となっています。

肺炎や心不全の肺うっ血患者では肺での酸素の受け渡しが十分に行えず呼吸回数を増やすことで賄っています。

また、麻薬で呼吸抑制が起きている場合は10回/分以下になることがあるなど薬と絡めてチェックする機会が多いです。

尿量:

周術期の輸液管理で大切になります。

0.5mL/kg/h以上を目標にして輸液管理を行ったり

急性腎不全の診断基準にも使われます

また、心不全患者では利尿薬に反応した尿がでているかなど確認します。

フィジカルアセスメントの使い方(視診)

意識状態、表情、瞳孔、頸静脈怒張、怪我などを確認

触診

体が温かいのか冷たいのか、

浮腫んでいるのか、その浮腫みは圧迫解除したらすぐに元に戻るのか痕が残ったままなのか

爪を押して血流がすぐ戻るのか

皮膚に張りはあるか

脈は触れるか、不正でないか

聴診

聴診器を使えればそれを使用。聴診器が使えなくても喘鳴や息の荒さはわかります。

打診

イレウスやお腹の張り具合を確認します。

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