病院から調剤薬局へ転職する魅力と注意点

新卒で病院に就職したけど今後はどうしよう。

病院勤務を続けるか調剤薬局に転職するか迷っている薬剤師は多いはず。

今回は病院薬剤師が調剤薬局に転職する際の魅力と注意点を解説します。

病院薬剤師のリアル

  • 勉強必須
  • 当直、オンコール
  • 土日祝も当番あり
  • 給料が低い
  • 薬剤師の地位
  • 他職種との板挟み

勉強必須

病院で働く薬剤師は勉強熱心な人が多い印象です。

患者や医師、看護師などに常に質問される可能性がありますから勉強しないとついていけないんです。

更に近年、タスクシフトが推奨されており薬剤師の活躍は多岐にわたっていくでしょう。

自分の知識不足が今まで以上に患者の不利益になる可能性が高くなります。

当直、オンコール

多くの病院で夜間当直やオンコール体制を導入しています。

体力的にも精神的にも堪えます。

シフトにもよりますが夜間当直では朝から働いてプラス翌朝まで働くんです。

病院によってはそのまま昼まで働くことも‥

ちょっと体調悪いときなんて絶望もんです( ̄▽ ̄;)

処方や問い合わせがなくても病院から出ることはできません。

夜中に処方が出て調剤したり病棟看護師や医師から問い合わせなどもあります。

誰にも相談できずに自分で判断しないといけないため責任が大きいです。

日祝も当番あり

日祝は外来が休みだとしても入院患者さんはいます。

日々病態の変わる患者さんに薬を調剤したり無菌調整のため必ず薬剤師1人は出勤している病院がほとんどだと思います。

土日や大型連休を楽しんでいる世間から置いてけぼりの気分を味わいます。

給料が低い

病院薬剤師は調剤薬局やドラッグストアの薬剤師と比べて平均年収が低い傾向にあります。

家族を養う立場になるときついところ。

出世の可能性とどれだけ収入増加が見込まれるかを慎重に検討する必要があります。

薬剤師の地位

病院においては医師が一番重宝されます。

医師がいないとそもそも病院は成り立たないですし、責任の大きさと比例して権利も大きくなります。

薬剤師はというと

看護師に匹敵する地位を得ることも底辺をさ迷うこともあります。

薬剤師の地位は病院の薬剤部長の手腕と熱意に大きく委ねられます。

(もちろん病院長にもですが)

やり手の薬剤部長は薬剤師の地位を一気に引き上げて薬剤師の人数確保や待遇面アップを勝ち取ります。

しかし、控えめな薬剤部長の元では昔ながらの病院の薬剤師のまま。

病院でひっそり。

存在感をアピールせずせっかくの薬剤師の技能を活かすチャンスにも恵まれず待遇や薬剤師人数も増えません。

他職種との板挟み

病院という組織の中で薬剤師以外の職種と渡り合わなければおけません。

医師と看護師の板挟みになることも多いです。

医師や看護師同士の権力争いに巻き込まれることも。

人が多いところには争いは絶えませんね。

調剤薬局の場合

勉強面

もちろん薬剤師であれば勉強は必須です。

リフィル処方では薬剤師が体調変化など判断しなければいけませんし、

対物から対人へ移行する中で薬剤師の業務内容は大きく変わり、勉強が必要です。

病院薬剤師であれば対人業務を普段からしているため調剤薬局に転職してもすぐに活躍することが可能です。

当直、オンコール、日祝当番

24時間体制の調剤薬局は稀です。

しかし、近年の調剤報酬や地域連携薬局への条件を見ていると今後24時間体制の薬局は増えてくる可能性があります。

日祝の当番は数ヶ月に一回程度などあまり多くないですが、24時間体制と同じくこちらも地域連携薬局の基準を満たしたり調剤報酬の影響で増えてきそうです。

給料面

調剤薬局は民間病院と比べて給料が高い傾向にあります。

病院→調剤薬局への転職理由の原因を占める大きな要因となります。

保有する認定資格や経験にもよりますが年収100万円アップなども珍しくありません。

手っ取り早く年収をあげるためには一番の近道です。

しかし、大企業を除いて年収が上がりにくい傾向にあるため注意が必要です。

薬剤師の地位

調剤薬局内では薬剤師が必要不可欠なため薬剤師が一番重宝されます。

特に人手不足な地域、薬局ではある程度の融通がきくことも多いです。

他職種との連携

薬局内においては事務との連携を取らなくてはいけません。

事務のことを考えず横柄な態度を取っているとしっぺ返しを食らうのでご注意を。

また、疑義照会するときに病院に電話をかけなければいけません。

病院と比べて医師との連携やコンタクトはかなり困難となります。

医師に直通ではなく受付を通しての確認となるため受付担当者の忙しさなども考慮しなくてはいけなくなります。

施設職員やケアマネージャーなど多くの職種とも連携を取らなくてはいけません。

調剤薬局への転職はオススメ⁉️

給与、待遇面からもオススメです。

特に現在、民間病院に勤務していて部長などのポストまで昇進することを想定していないのであれば考える余地は大きいと思います。

公的病院であれば昇給や退職金を考えると金銭面だけでの転職はオススメしません。

しかし、大学病院などであれば激務で体を壊すことなどもあり、論文、学会発表なども必要となることが多く長期で続けることが心身ともに負担であれば転職を考慮すべきです。

当直や休日当番も可能性はゼロではないですが病院よりも体に優しい生活を送ることが可能となります。

それに調剤薬局は店舗が非常に多いため、自分にあった条件の調剤薬局がある可能性がとても高くなります。

ただし、調剤薬局ならではの悩みもでてくるため自分にとって後悔のない選択をしましょう。

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